アスペルガー症候群の映像記憶力と思考

最近、やたらに自分がアスペルガーではないかと思い始めている。アスペルガーには、記憶力が高いという特徴がある。自分にも、思い当たる節がある。
例えば、本屋に行ったとき、囲碁の雑誌を見て、棋譜を一度頭の中で並べると、1週間ぐらいは覚えていられる。また、高校の時は、教科書のテスト範囲を5、6回読めば、頭に入るから、基本一夜づけ。しかし、興味のないことには、集中力が続かないので、かなりのストレスになる。

対人能力の低さもある。中学、高校の時は、人とどう話したらいいのか分からなくなり、家族以外と一言も話さないという、緘黙症になった。発表とかは、前もって話すことが考えられるから、すらすらと話せる。

研究室に入ったころ、ほかの人の発表が全然頭に入ってこなくて困った。人の話を聞くためにかなりの集中力が必要になる。途中で質問とかされると、何を聞かれているのかをまず考えてから、答えを考えるため、10秒ぐらい黙っていることになる。

基本的に、映像を記憶するのは得意なので、思考を頭の中で映像化して考える。そういったことは、楽に引き出せるが、考えるときに一度記憶したものに頼るので、分析力とかが発達しない傾向があるのではないかと思う。しかし、文章などを記憶する場合、細部にわたって、なぜそうなるのかが分からないと、記憶できないし、先に進むことができない。
まぁ、しかし、プログラムを書くときに大分便利だと思う。プログラムの動作を簡単に想像できるから、200行ぐらい一気に書いてもバグは数個しか出ない。

また、昔から、何かをうまくする方法というのをずーっと考えていた。中1ぐらいの時から論理学や数学に興味を持ったりしていた。たぶん、物事をシステム化し、単純化したいという欲求があったからだと思うし、基本的に何をするにしても、どうしたらうまくいくのかを考えてからでないとできない。最近、ようやくどうやったら数学をうまくできるのか、思考方法をシステム化できた。遅すぎる。

などなど、ほかにもいろいろある。前は、アスペルガーではないのでは?と思っていたが、客観的にみると、ほとんど当てはまる。アスペルガーの症状なんて、大なり小なり誰にでも当てはまると思っていたが、自分と他人を比べるとだいぶ違う。人との付き合いが全くないので、どう違うのか最近までわからなかった。