だれとも打ち解けられない人

自分には、友達がいない。ある時まで、自分がやっていることには意味があると思って生きてきた。その意味は何だろうと、小学校の6年の終わりあたりから考えていた。だけど、ある日、本当はそんなものはなくこれまでしてきたことも、今からすることもすべて意味がなく、無駄なのではないかと考えるようになった。
その時に、今までの自分が、今の自分と異なってしまい、これから人とどう接したらいいのかわからなくなってしまった。今までの友達と話しても、どう話していいのかわからず、うまく話せなくなってしまった。
これは、中学の社会の時に知ったが、自我同一性の拡散を起こしてしまったらしい。それ以来、性格的には180度変わってしまった。勉強はあまり好きではなかったが、学校の中では学力が重要視され、評価されるためには勉強をしなければならない。なのでするようになった。とはいっても、その時には、鬱状態で無気力な状態だったため、学校では真面目に授業を受けるが、家では何もできなかった。

こうなってしまっては、今まであった自分がなくなり、自分の中で評価基準がなくなるため、利得関係を重視するようになる。したがって、評価されるために真面目になろうとする。心がないため、偽りの自分を作り人と接する。

そんな人について、書いてあるのがこの「誰とも打ち解けられない人」という本である。

だれとも打ち解けられない人 (PHP新書)

これはもう、鬱というよりは性格である。こんな生き方をしているから、どんどん疲弊していき鬱になっていく。生きていることすらつらい。

今まで自分をどうにかして変えたいと思ってきたが、この本は、大きなヒントとなったので紹介する。