抽象化の思考方法って?

前に、大発見の思考法という、ノーベル賞を受賞した山中先生と益川先生の対談した本を読んだことがある。

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この中で、益川先生は、思考方法について二つのことを言っていた。
1つは、物事をできるだけ、具体化する方法。もう一つは、徹底的に抽象化する思考法。これを見たとき、今まで欠けていたものがある気がした。

自分は、思考する時どのように考えているかというと、徹底的にイメージ化する。一部分もあいまいなところが無いよう、イメージ化する。そうすると、いつでも自由にそのイメージを引っ張り出せるし、似たようなことを考えると自然と連想される。この時、大事なのは、全体をイメージしながら細部もイメージすることだ。
この思考方法を使うと、自分はイメージを記憶することに長けているのか、複雑なイメージでも、簡単に記憶できる。しかし、簡単に記憶できるからイメージをそのまま保持して、抽象化する必要がなく、長い間、抽象化する思考方法が発達してこなかった。
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この本によると、自分のようなタイプのことを視覚空間型というらしい。視覚空間型のタイプは、言葉で考えるよりも、体を動かしたり、直感的に感じることを得意とするタイプで、言語的な能力や抽象的な能力の発達がゆっくりらしい。

それで、最近、抽象化って何なのか?って、気づき始めた。イメージー言語化ー>抽象化で考えると、自然に抽象化できる。抽象化すると複数のイメージから共通の特性が得られるため、無駄な情報を省くことができる。ある意味、記憶力の悪い人間のほうが抽象化する思考方法に長けていると思う。
抽象化の思考方法について学びたいのなら、G.ポリヤのHow to prove itとか、読んだらいいんじゃないかな。これだけじゃ、無責任なので、あとで抽象化の方法をまとめるかも。