自分は、右脳人間なのに左脳を使っていた

右脳は、直感や創造性、空間認識、音楽、イメージなどを司っている。左脳は、言語や、論理的思考、計算処理などを司っている。この観点から考えれば、自分は、右脳が優位に働いているように思える。

例えば、イメージの中に、人形を思い浮かべたとする。そうすると、頭の中で簡単に動かしたり、肌触り、ニオイ、どんな音がするのかも思う浮かべることができる。このイメージ力は、昔、囲碁にはまっていた時があって、その時に培われたものだと思う。

しかし、勉強は嫌いで、落ちこぼれとは、行かないまでもあまりできなかった。一方、囲碁では、たやすく高段者になることができた。
なぜ、囲碁では他の人より優れているのに、勉強はできなかったのか?これは、当然ながら、勉強と囲碁では、使う脳が異なっていたからだ。

と、ここで、囲碁をやっていたとき、どうだったのか思い出してみると、あの時は(中学の3年間)起きてから寝るまで囲碁のことを考えて過ごしていた。今から思うと驚異的な集中力だった。これは、右脳を使うとβエンドルフィンが出るらしいけど、これは、う〜ん、ググっても科学的な根拠が見つからないので話し半分で。とはいえ、これほどまで持続して集中できたのは、右脳を使っていたからではないかと思う。

しかし、高校、大学と進むうちに、囲碁はやめてしまった。これは、いつか研究者になりたいと思っていたからで、論理的能力が重要視されるからだ。そうして行くうちに、どんどんと無気力になり、大学に入ってからは、授業を受け、家に帰り何もしないという、日常を送るようになる。
大学の授業では、論理的能力が重要視され、今まで、そういった能力を身に着けていない自分では、脳の未熟な部分を使用しなければならず、勉強が辛くなって、うつ状態が悪化し始める。

こうして、うつ病患者ができるわけだ。また、研究室に入ってからも、今までは、授業を聞いているだけで良かったが、論文など論理的に出力したりしなければならず、自分の能力とのギャップが多くなったためついていけなくなった。(つづく)