人体実験を始める経緯

これまで、さまざまな薬を試してきた。抗鬱剤は、ジェイゾロフト、エフェクサー、サインバルタリフレックスなど。他にも色々スマドラとかサプリメントとか……
昔は、頭が常にぼやけて思考力がない、無気力で感情がない、人と話すことすらできなかった。話しかけられても黙っているだけ。学校から帰ってきても、机に座って何もしない、そんな日々を過ごしていた。正直、そんな中で生きていくより、死んだ方がましだと思っていた。
大学に入って、時間ができてくると少しだけ余裕が出てきた。なので、そんな自分を改善しようとスマドラを結構試したことがある。結果は、どれも効かない。頭の曇りは取れないし、思考力も改善されない。どうしてかと思って、他の薬にも手を出して行った。
医者に行って、簡単に話して薬が処方される。抗鬱剤が処方されても、最初の1週間ぐらい調子が良いが、その後、また無気力感が増えてくる。そして、動けなくなり、一日中寝ているだけの生活を送った。
そんな状態で卒研などがまともにできるわけなく、ゼミでの発表のたびに怒られ、何度も死のうと思った。
スマドラは、可逆性があり、素人判断で飲んでみても、ある程度安全だった。しかし、他の薬(抗鬱剤など)は、素人判断で飲んだら危険そうだった。だけど、今の死んだ方がましな状態から改善できるなら死んでも良いと思っていたので、いろいろな薬で人体実験を始めるようになった。
普通の人間に劣った自分が、普通の人間になるためにはドーピングが必要だったのだ。

今、調子が良くなっている。もし、薬のせいで明日死んでも良い。前の状態に戻るのだったら……