PSYCHEを読んだ

PSYCHE (プシュケ) (スクウェア・エニックス・ノベルズ)
PSYCHEを読んだ。
内容的には狂っていく少年の精神を淡々と描写しているだけどなんというか描写が映像的。
たぶん、読者が頭の中でイメージとして主人公からどう見えているかを構築していかないと訳がわからないと思う。
後半で精神が狂っている様子を丹念に描写している。この点が頭の中で創造できていないとこの気持ち悪さが分からないのではないかと思う。
自分では、最近ノベルゲーしかやっていなかったので想像力が貧困であまりイメージができていないのでこの気持ち悪さがあまり味わえていない。
なので、これに挿絵が入れば結構良くなる気がする。あの蝶が部屋中に散乱している所や最後の羽の部分とかを挿絵として入れて主人公の視点からどのように見えていのかが表現してほしかった。まあしかし、感じたままの気持ちを味わってもらうためには挿絵は必要ないが、より印象的にするには必要か。

これを実際にサウンドノベルなどで主人公の視点を絵として表現し、主人公の精神状態を同時に描写できれば、主人公の気持ちを味わえるようなかなり面白いものができると思う。少なくとも沙耶の唄ぐらいの不気味さはある。

と言うことは、暗い部屋はかなり期待できそう。どのくらい作りこまれているのか分からないが、映像的に表現された唐辺節を見てみたい。

暗い部屋

暗い部屋の発送メールが来たから土日あたりに来そうだ。